掘り出し物探しに絶好の場所――北京の潘家園骨董市場

北京の潘家園骨董市場は中国最大の文物集散地、収蔵品市場と見られている。ここでは、景徳鎮の磁器、宜興の紫砂壷、天津楊柳青の年画、新疆ホータンの玉細工、雲南と貴州の民族服飾、それぞれの歴史的時期の骨董品、書籍、書、絵画やアンティーク調度品など、中国の民族風情と伝統色に富むものがあちこちで目に付く。

敷地面積4万8500平方メートルのこの市場には、3000ぐらいの店舗や露店がずらりと並んでおり、休日に、いつも見物客や買い物客でごったかえしている。めのうや玉細工、中国や外国の古銭、象牙細工、仏具、少数民族の装身具などの「小さな宝物」や、明・清時代の大きな花瓶、透かし彫りの窓や扉、アンティーク調度品などの「大きな宝物」はいうまでもなく、陝西省の影絵芝居の道具である「皮影」、泥でつくった彫塑のようなものだけでも、人々にめまいを感じさせるほどの魅力がある。店のあるじたちは全国各地からやってきた人たちであり、北京近くの天津や河北省から来たものもいれば、チベットや新彊などの遠隔地から来た人たちもいる。

これほどにぎわいをきわめた潘家園骨董市場は、その歴史を遡れば、最初は「鬼市」と呼ばれていたことはちょっと信じられないだろう。潘家園骨董市場の原型は、清朝末期や民国初期に出来上がった。社会が激しく揺れ動いた当時、落ちぶれた官僚や商人の家庭の子弟たちは、貧しい生活に甘んじることができなく、わが家に収蔵されている骨董をこっそりして持ち出し、闇市で売りさばいた。こうしたメンツ丸つぶれ行為を人に知られたくなかったので、彼らは午前3時頃から、提灯のあかりを借りてこそこそと取引をしていたのである。鬼と同じように太陽の光に晒されることを恐れたためか、こうした闇市は「鬼市」と呼ばれるようになった。また、「鬼市」では、盗品や持ち主のはっきりしない骨董品もよく姿を現し、大安値で売られたそうである。

現在、古今の宝物を集めたこの骨董市場は、国内のお客さんだけではなく、掘り出物にあずかろうとする外国人も引き付けており、「文化外交」の窓口とも呼ばれている。週末には、延べ約5万の人たちがここに足を運び、年間の売上高は1億元以上を超えるといわれている。アメリカのもと大統領のクリントン氏が訪中したとき、夫人と娘さんもこの骨董市場に見物に来たというエピソードさえある。

潘家園骨董市場の中を案内

潘家園骨董市場は、6つのエリアからなっている。

エリア1:市場の西側に位置する。大きな石の彫刻を商っているエリア。

エリア2:2階建ての店では、現代風の家具や伝統風の調度品を売っている。

エリア3:市場の中心部に位置する面積が最も大きなエ

リア。このエリアはさらに4つの部分に分かれている。

部分1:南西の位置にある。水墨画や書、玉やヒスイ製品が売られている。チップ:ここで売られている水墨画や書は、確かに手描きのものではあるが、大量に複製されたものであり、それほど高価なものではない。

部分2:北東の位置にある。ひとつなぎの玉、青銅器、陶磁器の花瓶や木製の小さな調度品が売られている。「文化大革命」関連グッズに興味がある人々は、ここでお気に入りのものにめぐり合えることもある。

部分3:南西に位置する。各少数民族の特色豊かな手作りの芸術品、装身具、服装などが売られている。ここでは、各少数民族の風情を存分に味わうことができる。「潘家園で触れられるチベット文化の粋ともいえるものは、チベットの地元の一つの村よりも多い」という言い方がさえあるのだ。

部分4:北西に位置する。陶磁器を集中的に販売しているエリアである。一つ注意しておかなければならないのは、ここで販売されているほとんどのものは、骨董品ではないことである。

エリア4:南側に位置する。ここでは、古本や往時の絵巻物などが売られている。

エリア5:東側に位置する。昔の芸術品や手工芸品が売られている。

エリア6:エリア3を北、南、東の三方を取り巻いているところ。このエリアには露店はなく、すべてこじんまりした店舗であり、高級の骨董品や高価な手工芸品が売られている。

「チャイナネット」2008年11月